新社会人があんま2ステせんやろ
土曜、ライブに出た。
割と久々に出るライブで、いいネタを持って行ったつもりだったけど全然ウケなかった。
なんかすごい重かったとみんな言うが、それでもゼロ笑いはユニット組んで初だったかもしれない。
ちょっと落ち込んで翌日のライブを増やした。
日曜、同じライブに出た。
昨日は配信がなくなったため、同じネタをかけようと思っていたのだけど、なんとなくスタッフさんに同じネタかけてるなって思われたくなくて違うネタをかけた。直前でわたしが変えた。
まずまず。まだ結果出てないけどダメかな。
このライブは前のコンビのときに3位までいけた。でも2位にならないと上のライブには上がれなくて、そんなわけで解散した。上がってたら解散してなかったかもしれないと思う。それが幸せだったとは思わないけど。
今回はユニットだけど上がりたい、じゃないと前と変わらないじゃないか。今の方が絶対良くなってないと意味がわからないのだから、前の順位を越えなければ意味がない。だから身体を酷使してでもライブ出まくるよ。
次のライブは夜だった。昼が11時集合で次が20時出番。9時間か…と思いながら家を出た。
雨が降っていてそんななかで9時間を過ごすのはまずまず大変だった。やることはあるし、一緒に相方といて苦痛とかはないのだけど、この寒空の下で頭痛に耐えながらの9時間としてはつらい。
わたしが無計画にライブ増やさなければ、と少し思った。
しかもスマホの充電器を忘れた。家を出た瞬間から40%とかだったのに。でもなぜかけん玉は持っていたので相方がタバコ吸ってる間とかけん玉して時間潰した。世界一周が一発で成功して1人で変な声出た。スマホは家まで持った、すごい。
夜のライブは思ったより良くなかった気がした。ふつうにこっちのライブで昼のネタかけた方が良いとは思っていたのだが、やはりそうだった気がする。スタッフにいい顔しようとしてミスった。
夜は久々に一瞬ネタ飛ばしたし、3回ライブ出て、お金出して落ち込んでしまった。しかもあした仕事だよ、って。
帰って頭痛すぎて寝た。なんでこんなに雨降るんだよ、5月なのに寒すぎだよ、意味わからん。
帰って寝たら夢を見て、久々にちゃんと覚えていたので夢の話をする。
わたしは実家にいて、なぜか母親に髪を乾かしてもらっていた。その最中、自分の書いたネタの台本を読んでいる。ふと、親にお笑いやってること言ってないから隠さないとなーと見えないところに台本をやった。
すると母親が「あれおもしろかったよ」と言った。
「え?なにが?」
「あのやつ」と今持ってる台本ではないコントを指した。
そこで私は土下座しながら「すみません、実はお笑いやってました、仕事辞めてやりたいです」と伝えた。
「今日も遊びに行くって嘘ついたけどほんとはライブ出てました、しかも2回!去年からやってました!」
そういうと母親は特に咎めるでもなく、いいんじゃない?と言った反応を見せた。でも父親にはまだ言わないでくれ、そんなことを言おうとしていたら父親が何事かと現れた。あぁ、もうこれは無理です。
「ちょっと、話さないかんことがある」そう覚悟を決めた瞬間に目が覚めた。
あぁ、夢だ。
だって、母親もう死んでるもん。
そう思ってまた目が覚めた。そこまで夢だった。
うちにはほんとは父親しかいないのだけど、その父親にはお笑いやってることは一言も伝えていない。なんとなく、上京して何かしてるのかなとは思っているかもしれないが、聞かないでいてくれてる。鈍感すぎて何も気付いてないのかもしれないが。
まあ就職しなかったら伝えるつもりだったけど、就職したので言わないでいる。就職した時点でお笑いは趣味にするか、辞めるつもりだったし。本当に辞めて早期結婚、出産コースに行こうと思っていたときもある。
とはいえわたしがお笑いを好きになったきっかけは完全に父親である。父親がずっとバラエティ見てて、そこからお笑い好きになって、一昨年なんかは一緒に敗者復活からM-1見た。
去年も帰省してM-1の話とかキングオブコントの話とかした。まさか娘が出てるとは思ってないだろう。
就職せず続けるなら、それかなにか結果出せたら、父親には報告しようと思っていた。でも何も出せなかったので、何もいえず就職した。
でも今は、就職しなきゃよかったなと思う。仕事辞めたい、早く辞めれるようになりたい。
なのに昨日はこの体たらくである。悔しい。
母親はというとお笑いはよく知らない。父親が見るから一緒には見るけど、「今のどういう意味?」「意味わからん」って感じで、私が真剣にM-1見てるのとかあんまよく分かってなかったと思う。
三拍子さんがザマンザイで敗者復活したときにちょっと泣いてたら「何泣いてんの?」って言われた。うるせぇ!!
でもそんな母親が出てきてお笑い否定されなかったのは嬉しかった。面白かったよっていわれたのも嬉しかった。見てたのかもしれないな、と思った。
母親が生きてても、多分反対はされないのかなと思う。わかんない、なんとなくだけど。
父親には伝えてないけど、多分賛成はされないと思う。でも押し切れる自信があるのと、勘当したり、怒鳴り散らしたり無理やり辞めさせるような人ではないので、さいあく関係悪化くらいで済むとは思う。
あと母親が亡くなって無気力だったので、お笑いでも楽しんでて、わたしがそれに打ち込んでたらそれはいいよって言うしかないかもしれないな、と思う。
きちんと父親には報告できるようになりたいと思う。わたしにお笑いを教えてくれた人なのだから。それなりにはお笑い見る目がある人だと思うから、面白いって言ってもらえたら嬉しいし。
なによりしんどかった土日のなかで母親がわたしのネタを見て面白かったっておもってくれたならそれが一番嬉しい。夢の中だけど、まあ、そうだったことにしておく。
それとなんだけど、どのネタが面白かったか、忘れちゃったから今晩教えてくれるかな?